HOME > ニュース > 過去のニュース一覧 文字サイズ 大きくする 普通

2017年9月12日

米国アラバマ州におけるBSE感染牛の発生への対応について

神奈川県消費者団体連絡会
事務局長 丸山 善弘

7月18日に米国アラバマ州でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が発生しました。米国では2003年12月、2005年6月、2006年3月、2012年4月とBSE感染牛が発生しており、今回で5例目となります。感染牛は11歳の肉用雌牛で非定型BSEと米国農務省は発表しています。

 

日本におけるBSE対策を振り返ってみると、2001年9月国内において初めてBSEの発生を確認し、同年10月、と畜場における牛の特定部位の除去・焼却を法令上義務化するとともに、BSE検査を全国一斉に開始して以降、BSE対策については、当初の混乱を乗り越え、必要な対策を立て、効果を確認しながら丁寧にすすめており、その結果、2001年発生時の対応の混乱による不信も払拭され、信頼を取り戻してきました。組織体制的にもBSE発生を許したそれまでの食品安全行政を抜本的に改める食品安全基本法に対応するために、それまでの「食品保健部」を組織変更し、「食品安全部」を誕生させた筈です。

2013年の各種見直し、そして全頭検査の見直しについても丁寧なお知らせやリスクコミュニケーションの場が設定されてきたと認識しています。

 

しかし今回、日本の食生活に身近な牛肉輸出国である米国で発生したBSE感染牛については、一部専門業界紙以外では報道されていないように思われます。

非定型 BSE は孤発性の可能性が否定できないため、今後も極めて低い頻度ではあれ、日本でも発生する可能性があります。今回のような時にこそ食品安全行政当局は各種の BSE 対策について、それぞれどのような目的で実施してきたのかを整理し、国民にわかりやすく説明するべきです。

 

海外では、飼料の完全規制実施後も定型 BSE が発生している事例があります。定型 BSE の発生やその原因については引き続き情報収集が必要です。 また、非定型 BSE については、定型 BSE に比べ発生頭数も少なく、これまでも評価書案で「知見が限られている」とされ発生原因を含めて十分な解明はされていません。

今後も引き続き BSE やプリオン病に関する調査・研究を進めることを期待します。

そして、常に国民に対する丁寧な説明の姿勢を求めます。

前のページにもどる このページトップへ
サイトマップ 神奈川県生協連トップページへ