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2018年5月26日

米国の核弾頭の中枢部分「プルトニウム・ピット」製造計画に抗議します

「核兵器のない世界」に向かう努力に逆行する

神奈川県消費者団体連絡会
事務局長 丸山 善弘

米国核安全保障局(NNSA)は、サウスカロライナ州にあるサバンナリバー核施設で、核弾頭の中枢部分「プルトニウム・ピット」を製造する計画を明らかにしたとの報道に接しました。

この核施設は2000年に米国とロシアが戦略核兵器の一部削減で合意したのを受け、不要となった核兵器のプルトニウムを原発用のウランとの混合酸化物(MOX)燃料に加工する目的で建設したものですが、遅れとコスト増により、プルトニウムは別の核施設で地層処分する方向となり、別の利用方法が検討されていました。

また、NNSAは、古い核弾頭を更新するため、2030年までに年間80個以上の備蓄用ピットを製造する能力を確保する必要があると説明しており、ニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所で30個程度生産し、サバンナリバーで50個以上造るのが「最も望ましい」としています。

 

米国は2月2日に、核戦略の指針「核態勢見直し(NPR)」を発表し、「歴代政権は必要な核兵器や施設の近代化を先送りし続けてきた」とし、核兵器を含む米国の安全保障戦略は「21世紀の多様な脅威に対応するため、個々の状況に即した柔軟性のあるもの」として、核による抑止力の強化を打ち出しています。また核兵器は「米国と同盟国の死活的な極限の状況でのみ使用を検討する」という前政権の原則を引き継ぐと言いつつも、極限の状況では、国民やインフラなどに対する「非核攻撃を含む」として、使用条件を緩和しました。

これらの一連の動きはこれまでの核軍縮の流れを台無しにするものです。

 

私たちは戦争被爆国の国民として、いかなる国の核攻撃基準の緩和、核兵器を弄び他国を威嚇する行動、使い勝手の良い核兵器の研究開発、戦争の危機を高める言動、核実験などの動きについて強く抗議します。

すべての核保有国そして核の傘の下の国には、国連における核兵器禁止条約の採択と署名・批准の開始という新たな世界秩序づくりの動きを踏まえること、核兵器廃絶に向けた誠実な努力を積み重ねることを求めます。

 

私たちは、被爆者とともに核兵器のない平和な社会を求める活動をすすめてきました。

悲惨な戦争を体験しまた他国民にも強いた日本国民だからこそ「もう戦争はごめんだ」と切に思います。核兵器を廃絶し恒久平和を実現することは、戦争被爆国日本の国民みんなの悲願であり、また基地県である神奈川県民の強い願いです。

 

米国には、戦争の危機を回避するために、核兵器による威嚇ではなく誠実な対話の努力を重ねることを強く求めます。そして核兵器を使う基準の緩和や、使いやすい核兵器の開発をすすめるのではなく、核軍縮そして核廃絶の道を、他の核兵器保有国とともに歩むことを求めます。

 

核兵器の終わりか、それとも私たちの終わりか。

世界は核兵器の終わりを求めています。

 

私たち消費者は、核兵器のない世界を強く求めています。

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